みなさん。GWは楽しめましたか?旅行に行きましたか?
私は娘と妻が風邪を引いてしまったので、家で大人しくしていました(泣)。
今回は、旅行と体調管理についての記事になります。
家族旅行を元気で楽しむために
朝はしゃいでいた子供が、夕方にはホテルでぐったり、夜には熱っぽくなる
旅行先で、こうなることは想像したくありません。
しかし旅行中の子供は、普段より体調を崩すことが多いです。
子供の体は、発展途上。そこにいつもと違う環境となれば、体調が崩れない方が不思議なくらいなんです。
そして子供のお世話で精一杯になった結果、親も同じタイミングで体調を崩す
なんてことが起こり得ます。
「家族旅行を元気に楽しむには、事前の準備が本当に大事です」
今回は旅行中に子供が体調を崩す原因と、親子で元気に旅行を楽しむための3つの対策を、研究論文をもとにお伝えします。
旅行先で子供が体調を崩す原因3選

原因1:旅先の食事と水で、子供の腸が乱れる
サービスエリアの揚げ物、ホテルブッフェ、現地の氷……。日常と違う食生活は、腸内環境が脆弱な子供に直撃します。
韓国・済州大学校のBae先生が2018年に発表したメタ解析では、プロバイオティクスの摂取で旅行者下痢症のリスクが有意に下がる(相対リスク0.85)ことが示されました。S. boulardiiやL. acidophilus + B. bifidumの組合せが特に有効です。
出典:Bae JM. Probiotics and traveler’s diarrhea. Epidemiology and Health, 2018.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6232657/
要するに、腸内に味方の菌を増やしておけば、敵が来ても守ってくれるというシンプルな話です。
原因2:子供は脱水・熱中症になりやすい(GW〜夏休みは特に注意)
「5月はまだ暑くないから大丈夫」——これが親世代の最大の落とし穴です。
カナダのFalk先生とDotan先生が2019年に発表した総説によると、子供は大人と比べて、
- 体重あたりの体表面積が大きく、外気温の影響を受けやすい
- 発汗機能が未熟で、熱を逃がす効率が悪い
- 脱水時には体温の上昇幅が大人より大きい
つまり子供は「大人より圧倒的に熱中症のリスクが高い」ということです。
出典:Falk B, Dotan R. Pediatric Thermoregulation. Nutrients, 2019.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6770410/
5月は日中25℃を超える日もあり、紫外線量も真夏並みに上がりはじめる季節。「春だから半袖」で外をはしゃがせると、夕方には子供がぐったりしているなんてことが起こり得ます。
夏休みに関しては言及するまでもありませんね。
原因3:乗り物酔いは「子供の方が圧倒的に多い」
運転している大人より、後部座席のお子さんが先に「気持ち悪い」と言い出すこと、多くありませんか? これは気のせいではありません。
イギリスのHenderson先生らが2020年に発表したレビューによると、
- 乗り物酔いは10〜12歳でピーク
- 女児でやや頻度が高い
- 乳児はほぼ酔わない(前庭機能が未完成のため)
- 抗ヒスタミン薬が小児で唯一推奨される薬剤
出典:Henderson JM et al. Severe motion sickness in infants and children. European Journal of Paediatric Neurology, 2020.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32682672/
しかも乗り物酔いは、車・新幹線・飛行機のどれでも起こります。新幹線でも、窓の景色が高速で流れる視覚刺激で酔うお子さんは結構います。
対策 「親子セット」で整えること3選

1. 出発1週間前から、親子で「腸を整える」
旅先で整腸剤を飲むのも良いですが、出来れば出発1週間前から飲み始めましょう。腸内細菌を増やすには時間がかかるからです。
また発酵食品(ヨーグルト・納豆・キムチ)を毎日1品プラスするのも併用OKです。
ドラッグストアやネット通販で手に入るビオフェルミン錠剤は、大人から5歳以上のお子さんも服用出来ます。まずは試しで服用したいという方は、48錠(約450円)の少量をタイプを買うのも良いと思います。
持ち運びに便利なので、旅行中も携帯しやすいです。
ただし1週間前から服用すると当日までに足りなくなるので注意してください。
家族で1週間以上続けたい方は350錠(約2,000円)がコスパ良くおすすめです。
生後3ヶ月〜の乳幼児には細粒タイプ(45g、約800円)
公式サイトでも生後3か月から飲める乳酸菌として紹介されています。
※生後3ヶ月〜のお子さんに服用させる前は、必ずかかりつけの小児科医・薬剤師にご相談ください。アレルギー(特に乳成分)や持病・他のお薬を服用中のお子さんは特に注意が必要です。
2. 「水分補給と日焼け止め」で熱中症予防
旅行中は、経口補水液OS-1をカバンに2本忍ばせます。「ぐったり」「顔が赤い」など脱水サインが出たら、スポーツドリンクではなくOS-1を選んでください。塩分・糖分のバランスが医療現場水準で設計されています。
紫外線対策は、肌に優しいミネラル系日焼け止め(酸化亜鉛・酸化チタン配合)を。
家族で使えるものでは「アロベビー UV&アウトドアミスト」が新生児から大人まで対応で人気です。
3. 乗り物酔いは「予防が9割」
酔ってからの対処より乗る前の予防が9割。Henderson先生らも「環境調整+必要なら抗ヒスタミン薬」を推奨しています。
- 薬で備える:トラベルミン ジュニア(5〜14歳)。乗車30分前に服用。
- 薬以外の選択肢:手首のツボを圧迫するリストバンド(市販のスッキリバンド等)。副作用は少ないものの効果には個人差があり、薬に比べると弱めです。装着中にしびれや皮膚異常があればすぐ外し、長時間連続使用は避けてください。
加えて、
- 進行方向の前を見える席にする
- 満腹も空腹も避ける
- こまめに換気・休憩
- スマホを見せすぎない
この4つを徹底すれば、酔う頻度はかなり下がります。
旅行時の健康チェックリスト
旅行時の健康チェックリストを作成しました。
旅行に行く際の参考にしてもらえればと思います。

まとめ 旅行は「親子セットで体調管理」
家族旅行で体調を崩す原因は、内蔵・体温調節・平衡感覚——子供にハードルが高い3つのポイントが、非日常で一気に来るからです。
裏を返せば、ここを「親子セット」で先回りして整えるだけで、ホテルの夜の修羅場や観光地での機嫌崩壊はかなり減らせます。
旅行の幸せ度を決めるのは、行った場所や食べた料理だけではありません。
「健康的で元気に旅行を終えることが出来るか」
これが旅行を楽しむ前提条件として、とても大事なことです。
家族で旅行に行く際は、「旅行時の健康チェックリスト」を試してみてください。
元気な笑顔で帰ってこられる——それが何よりのお土産です。
【ご注意】
本記事は元医療従事者の知見と公開されている研究をもとにした一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・体調・服用については、必ず医師・薬剤師にご相談ください。乳幼児への医薬部外品の使用は、特にかかりつけの小児科医に確認することを推奨します。本記事の情報による不利益について、当ブログは責任を負いかねます。

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