ざくろ酢にデメリットや副作用はあるのか、毎日飲んでも大丈夫なのか。気になって調べている方も多いと思います。
実は、薄めて1日大さじ1〜2杯を守れば、大きな心配は少ないとされています。気をつけたいのは、歯・胃・糖分・薬の飲み合わせの4つです。
この記事では、ざくろ酢についての研究と選び方、そして4つの注意点と対策を解説します。注意点を先に知りたい方は「ざくろ酢に副作用はある?」からどうぞ。
ちなみに私は、内堀醸造の「ざくろの酢」を飲んでいます(正直レビューはこちら)。

毎日飲んでも大丈夫なのか、そこがいちばん気になる!

薄めて適量なら心配は少ないよ。研究でわかっていることから順番に見ていこう。
ざくろ酢と、ほかの酢の違い

ざくろ酢が他の酢と一線を画す理由は、原料のざくろが持つ「独自のポリフェノール」にあります。特に重要なのが以下の2つです。
エラグ酸
ざくろやベリー類に多く含まれるポリフェノールの一種です。
ウロリチンA
ざくろを食べたとき、腸内細菌がエラグ酸から作る成分で、研究が進められています。
つまり、ざくろ酢には、お酢の酢酸に加えて、ざくろのポリフェノールが入っています。
ざくろ酢の特徴は、酢酸とざくろのポリフェノールの両方が入っていることです。
そもそも酢にはどんな種類があり、それぞれどう違うのか。
全体像から知りたい方は、リンゴ酢とざくろ酢等の違いを比較した記事はこちら
ざくろ酢・ざくろについての研究

ざくろ酢やざくろについての研究を、何を使った試験かとあわせて紹介します。ざくろ酢そのものを使った試験は、1本だけです。
なお、肌については、ざくろのエキス(サプリ)の試験があります。ただ、エキスのメーカーの資金で行われた試験で、ざくろ酢とは別物なので、この記事では取り上げません。
研究1. ざくろ酢の飲み物と内臓脂肪
韓国で、過体重の女性78人が、ざくろ酢の飲み物(1杯200mL)を1日1杯、8週間飲んだ試験があります。CTで測ったお腹の内臓脂肪は、プラセボの飲み物を飲んだグループより少なかったと報告されています。
出典: Park et al., 2014, Journal of Functional Foods(研究費:大象〈Daesang〉・韓国政府)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1756464614001273
ただし、この試験はざくろ酢飲料のメーカー(大象)から研究費を受けています。また、78人・8週間の試験1本だけなので、ほかの試験でも同じ結果になるかは、まだ分かりません。
研究2. ざくろ果汁と血圧
8件のランダム化比較試験を統合した2017年のメタアナリシスでは、ざくろ果汁を継続して摂取することで、収縮期血圧が平均4.96 mmHg、拡張期血圧が平均2.01 mmHg有意に低下することが示されました。
ただし、これはざくろ果汁を飲んだ試験で、ざくろ酢の試験ではありません。ざくろ酢で同じ結果になるかは分かっていません。
出典: Sahebkar A et al., 2017, Pharmacological Research
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27888156/

ざくろ酢そのものの研究は、まだ少ないんだね。

そうなんです。だから選ぶときは、研究より、糖分と続けやすさを見るのがおすすめですよ。
失敗しないざくろ酢の選び方・3つの軸

ざくろ酢は商品ごとに中身が大きく違います。買い物で失敗しないために、以下の3つの軸で選びましょう。
1. 果汁割合(濃度)
パッケージや成分表示に「ざくろ果汁○%」と書かれています。当然、果汁割合が高いほどエラグ酸やポリフェノールも豊富です。
ただし、100%にこだわると価格は跳ね上がり、酸味も強くなります。「果汁の割合を重視する派」と「続けやすさ重視派」では選ぶ商品が変わります。
2. 添加物の有無
保存料・着色料・人工甘味料(スクラロースやアステルパームなど)・果糖ぶどう糖液糖などが入っていないかを確認してください。特に「飲みやすくするための甘味料」が大量に入っているタイプは、糖分のとりすぎにつながります。
原材料がなるべくシンプルなものを選ぶと安心です。
3. 続けやすさ(価格・入手性・味)
毎日の習慣にするなら、無理なく買えて飲める価格と味であることが大切です。
近所のスーパーで買えるか、通販でまとめ買いできるか、希釈して飲みやすいか。
「買って終わり」ではなく「続けられるか」で選んでください。

選び方はわかったけど、それでも商品がたくさんあるから、選ぶの大変だよー。

そしたら、おすすめのざくろ酢を3つピックアップしてみたから、参考にしてみて
もちろんこの3つ以外にも良質なざくろ酢はあるから、上記のざくろ酢の選び方を参考に探すのもありだよ。
タイプ別おすすめのざくろ酢3選
ご自身の優先軸ごとに、該当する商品を3つご紹介します。このうち内堀醸造の「ざくろの酢」は、私がふだん飲んでいるものです(レビューはこちら)。ほかの2つは、まだ私自身は続けて飲んでいません。ここでは、購入を検討される方向けに通販リンクを掲載しています。
成分とコスパの両立派 → 内堀醸造 フルーツビネガーざくろの酢
酢の老舗・内堀醸造の商品。果汁割合が比較的高く、コスパも良いのが強みです。
容量は360mlと1Lの2種類があります。360mlは成城石井やカルディなどで取り扱いがありますが、店舗によっては置いていないこともあります。1Lサイズであれば、Amazonや楽天市場で購入できます。
「果汁100%で本気で続けたい」派 → 発酵ザクロ100%〔9〕
名前の通り、ざくろ果汁100%発酵タイプ。果汁の割合をいちばん重視したい方向けです。価格は高めです。通販主軸の商品です。楽天市場やneo&blanco公式サイトで購入可能です。
「飲みやすさ重視で習慣化したい」派 → 美酢(ミチョ)
韓国発の飲む酢シリーズのざくろフレーバーです。上記2つの商品と比べて果汁濃度はやや低めですが、値段が安く、ほとんどのスーパーに売っているので、気軽に続けやすいのが特徴といえます。通販でも手に入りますが、まとめ買いでないと割高になってしまうことが多いので注意。
実際に内堀醸造のざくろ酢を飲んで、水・炭酸・牛乳・ヨーグルトの4種類で割り比べたレビュー記事を公開しました。実体験ベースの本音レビューはこちらをどうぞ。

まずは1本、自分のライフスタイルに合うものから始めましょう。
ざくろ酢に副作用はある?デメリットと対策・正しい取り入れ方

結論から言うと、薄めて適量を守って飲む分には、大きな心配は少ないとされています。
ただ、知らずにやりがちな注意点が4つあります。対策とセットで、1日の目安量まで一気にまとめますね。
① 歯のエナメル質を傷めることがある
ざくろ酢に限らず、お酢は酸性の飲み物です。
原液のままだと、歯の表面(エナメル質)を少しずつ溶かしてしまうことがあります。「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ばれる状態です。
実際に、健康な大人が薄めた酢を1日2回・8週間飲み続けた試験で、歯の酸蝕の進行度を示すスコアが18%増えたと報告されています。
出典:Anderson S, et al. (2021) “Evidence That Daily Vinegar Ingestion May Contribute to Erosive Tooth Wear in Adults.” Journal of Medicinal Food 24(8):894-896
対策はシンプルです。
- 必ず5〜10倍に薄める
- 飲んだあとに水をひと口飲む(口の中に酸を残さない)
- 飲んだ直後の歯みがきは避ける(やわらかくなった表面を削らないため)
これだけで、毎日の習慣にしても心配はぐっと減ります。
② 「飲みやすい商品」ほど糖分が多い
実は、いちばん見落とされがちなデメリットがここです。
美酢(ミチョ)のような飲みやすいタイプは、飲みやすさの分だけ糖分が入っています。ジュース感覚でゴクゴク飲むと、健康のために始めたのに糖分のとりすぎ、ということになりかねません。
ラベルの「炭水化物」の欄を確認したうえで楽しむのがおすすめです。(商品ごとの見分け方は、上の「添加物の有無」の節も参考にしてくださいね)
美酢のような甘いタイプの注意点と1日の目安量は、美酢は毎日飲むと体に悪い?糖と歯の注意点にまとめています。
③ 胃への刺激 原液・空腹時・寝る直前は避ける
酸が強いので、原液のままや空腹の状態で飲むと、胃がムカムカすることがあります。胃が弱い方は特に、食事中か食後に飲むのが安心です。
また、寝る直前に飲むと、横になったときに酸が食道へ戻りやすくなります(逆流性食道炎のリスク)。飲むなら就寝の直前は避けましょう。
④ 薬を飲んでいる方は「飲み合わせ」をひと言相談
上で紹介したとおり、ざくろ果汁では血圧が少し低かったという研究があります。お酢でも、食後の血糖が低かったという研究があります。
そのため、血圧や血糖のお薬を飲んでいる方は、特に注意が必要です。
「グレープフルーツみたいに、薬と相性が悪いのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。この点は、ざくろジュースを使ったヒトでの試験で、薬を分解する働き(CYP3A)への影響は確認されなかったと報告されています。過度にこわがる必要はありません。
出典: Farkas D et al., 2007, The Journal of Clinical Pharmacology
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17322140/
お薬を飲んでいる方・持病のある方・妊娠中/授乳中の方は、始める前にかかりつけの医師・薬剤師にひと言相談してください。
⑤ 1日の目安量と飲み方
ここまでの対策を、飲み方の目安としてまとめます。
- 1日の目安量は大さじ1〜2杯(15〜30mL)。論文の200mL/日は希釈後の量です
- 水・炭酸水・ヨーグルトなどで5〜10倍に薄める
- タイミングは食事中または食後がおすすめ

毎日飲んでるけど、ちょっと不安になってきた…。「飲みすぎ」ってどのくらいから?

こわがらなくて大丈夫ですよ。薄めて1日大さじ1〜2杯、食事と一緒に。この目安を守っていれば心配いりません。逆に「体に良いから」と極端に増やすのはやめておきましょう。
実際、海外には、りんご酢を毎日コップ1杯(約250mL)、6年間飲み続けた28歳の女性が、血液中のカリウム不足と骨密度の低下で治療を受けた症例報告があります。
かなり極端なケースですが、「多いほど効く」ではないことを示す例として、頭の片すみに置いておいてください。
出典: Lhotta K et al., 1998, Nephron
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9736833/
まとめ
最後に振り返ります。
- ざくろ酢は、酢酸とざくろのポリフェノールの両方を含む
- ざくろ酢そのものの試験は、内臓脂肪を調べた1本(メーカーの研究費あり)だけ
- 選び方の3軸は「果汁割合・添加物・続けやすさ」
- 自分に合う1本を、適量で続けることが大切
ざくろ酢は、効果を期待しすぎず、適量で楽しむ飲み物です。
毎日のコップ1杯から、無理なく始めてみませんか。
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