チョコモナカジャンボは、1個312kcalです。
農林水産省の「食事バランスガイド」が目安にする「お菓子・嗜好飲料は1日200kcal程度」を、1個で超えます。
では、体に悪いアイスなのか。結論から言うと、悪いのは中身ではなく「1個の量」です。
この記事では、種類別・原材料・カロリーの3つの視点で即答したうえで、実際に食べて考えた楽しみ方をまとめます。
結論:中身が特別悪いわけではない。違うのは1個の大きさ
柱記事「アイスは体に悪い?」で使った3つの視点を、そのまま当てはめます。
- 種類別:アイスミルク(乳固形分10%以上・乳脂肪分3%以上。植物油脂が使われる区分)
- 添加物:加工デンプン、乳化剤(大豆由来)、安定剤(増粘多糖類)、香料、アナトー色素、カロテン色素の6種類
- 1個のカロリー:312kcal(150ml)
出典:森永製菓「チョコモナカジャンボ」商品情報 https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2009-09-0001
種類別と添加物の数だけ見ると、市販のアイスミルクとしては標準的な中身です。
6種類のうち、研究で健康との関連が調べられているのは乳化剤と安定剤(増粘多糖類)の2つです。加工デンプン・香料・色素は、食品に使う量で悪影響を示した人での研究は見当たりません。
その乳化剤と安定剤も、報告されている影響は小さいものです。大規模な追跡研究で「とる量が多い人ほど糖尿病や心臓病がやや多い」という関連が報告されている段階で、問われているのはパンやドレッシングも含めた1日の総量です。アイス1個で増える量は、そのごく一部です。
乳化剤や安定剤(増粘多糖類)の研究については、柱記事で詳しく書いたので、この記事では深追いしません。
この商品で目立つのは、1個の大きさです。
柱記事で紹介した4品は、1個105〜244kcalでした。一番多いハーゲンダッツ(110ml・244kcal)より、さらに約70kcal多い数字です。
ただし、10mlあたりで比べると、ハーゲンダッツ約22kcal、チョコモナカジャンボ約21kcalでほぼ同じです。
つまり、濃さが特別なのではありません。150mlという「ジャンボ」な量が、そのまま312kcalになっています。

「体に悪い」じゃないなら、1個食べても平気ってこと?

中身は普通のアイスミルクです。ただ、1個で312kcal。お菓子1日分の目安を1個で超えます。だから「1個をどう食べるか」が今日の本題ですよ。

食べてみた正直な感想
久しぶりにチョコモナカジャンボを食べてみました。まずひとくちめのモナカとチョコのパリパリの食感は好きです。
バニラの味わいを感じた後に、チョコの味わいが追いかけてきます。この2つが混ざったときが、一番おいしく感じました。
モナカで包んであるので、食べている途中でアイスが溶けて垂れないのも良い点です。
しかし、普段は甘さ控えめのアイスを食べているので、強い甘みを感じました。悪く言うと、甘ったるさです。
学生のころは1個全部食べても、甘ったるさなんて感じなかったのになあ、と少し淋しく感じました。
量は半分でちょうどよく、1個全部を食べるのは正直きついです。年齢のせいもあるかもしれません。
半分でちょうどいい。これが正直な感想です。
補足:1個312kcalの重さは、その人の1日の消費量で変わります。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の参考表では、活動量の多い18〜29歳の男性で1日約3,000kcal、活動量の少ない50〜64歳の男性で約2,250kcal、同じ条件の女性で約1,700kcalが目安です。学生や運動習慣のある人なら、1個食べても1日の1割ほど。私のように活動量が減った世代では、同じ1個が1割半〜2割近くになります。半分にするかどうかは、ここで決めればよいと思います。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(エネルギー・参考表) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
元医療職の視点で気になったのは、やはり甘さと312kcalという数字です。
空腹の状態で一気に食べると、血糖値が急に上がる「血糖値スパイク」も気になります。
大きいサイズを出されると、人は食べきってしまう
「半分でちょうどいい」を、研究の側から見てみます。
58の研究・6,603人のデータをまとめたコクランの系統的レビューがあります。
食べ物やパッケージ、食器のサイズが大きいと、人はそのぶん多く食べる。この傾向は子どもより大人ではっきり出ました。
大きいサイズをなくした場合、英国の成人では1日あたり144〜228kcal(8.5〜13.5%)減らせる計算になると報告されています。
出典:Hollands GJ, et al. (2015) “Portion, package or tableware size for changing selection and consumption of food, alcohol and tobacco.” Cochrane Database Syst Rev. PubMed
「1個が大きいアイス」は、意志の強さとは別の理由で食べきってしまいます。
だから、対策は我慢ではありません。先に半分に割ることです。

空腹時に食べるより、食後のデザートにする
血糖値スパイクの対策は、食べる順番で考えます。
2型糖尿病の11人(平均54歳)が、同じ食事(628kcal)を2通りの順番で食べた研究があります。
パンとジュース(炭水化物)を先に食べた日と、鶏肉と野菜のあとに最後に食べた日を比べました。
炭水化物を最後にした日は、食後30分の血糖値の上がり方が約29%、60分で約37%低く、インスリンの量も60分で約50%少なかったと報告されています。
出典:Shukla AP, et al. (2015) “Food Order Has a Significant Impact on Postprandial Glucose and Insulin Levels.” Diabetes Care 38(7):e98-99. PubMed
補足:この研究が調べたのは、糖尿病の人の「食事の順番」です。アイスそのものを調べた研究ではありません。「甘いものを空腹の状態で先に食べるか、食事のあとに食べるか」を考える手がかりとして紹介しています。
チョコモナカジャンボを食べるなら、空腹時ではなく食後のデザートに。
夕食のあとに半分。これなら、私が食べたときの「ちょうどいい量」とも一致します。

お風呂上がりにお腹がすいた状態で食べるのが、いちばんおいしいのに…

確かにその食べ方はおいしそうですね。でも食後のデザートにずらすだけで、血糖値の上がり方はゆるやかになりやすいです。ここだけ、ずらしてみてください。
今日からできること 3つ
- 半分に割って、食後に食べる:半分なら156kcal。柱記事で紹介した牧場しぼり(154kcal)とほぼ同じ量になります。家族と分けるか、残りはラップで包んで冷凍庫に戻し、翌日までに食べきります。学生や運動習慣のある人は、1個でも1日の1割ほどです
- お風呂上がりの空腹時ではなく、夕食のデザートにする:食べる時間帯の話は夜のアイスの記事にまとめています
- 毎日ではなく、ご褒美枠にする:普段は小さめの種類別アイスクリームを選び、チョコモナカジャンボは食べたい日のお楽しみにします

まとめ
- チョコモナカジャンボの特徴:中身は普通のアイスミルク。違うのは1個150ml・312kcalという大きさ
- おすすめの食べ方:先に半分に割って(156kcal)、食後のデザートに
- どういう時に食べるか:毎日ではなくご褒美枠。普段は小さめのアイスを
チョコモナカジャンボは、やめなくていいアイスです。半分に割って、食後に楽しみましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果を保証するものではありません。持病のある方や通院中の方は、かかりつけ医にご相談ください。
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