※はじめに、いちばん大切な注意です。
1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを絶対に与えないでください。加熱しても防げません。
理由は記事の後半でくわしく説明しています。
「体にいい」とよく聞くはちみつ。
でも通販を探しても、種類や値段がバラバラで、どれを選べばいいのか分からなくなりませんか。
このブログでは、これまで5種類の酢の違いと選び方やリンゴ酢と黒酢の違いなど、「毎日続けられる健康習慣」をテーマにいろいろな食品を取り上げてきました。
はちみつも、私が毎日使っている食品のひとつです。
そこで今回は、はちみつの健康面のはたらきから、選び方の軸、毎日続く活用法までを一本にまとめます。

はちみつなんて、どれも同じ甘い蜜じゃないの?安いのでいいと思ってた。

それがね、はちみつは商品によって中身がけっこう違うんです。見るポイントを知っておくと、迷わず選べるようになりますよ。
はちみつは、ただ甘いだけではない
はちみつの主成分は、ブドウ糖や果糖といった糖分です。
ただ、それだけではありません。
近年は、はちみつと体の関係を調べた研究も報告されています。
たとえば、18件の試験・のべ1,105人分のデータをまとめた解析があります。
1日あたり平均40gほどのはちみつを、平均8週間とったグループでは、空腹時の血糖値やLDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値に変化がみられたと報告されています。
おもしろいのは、加熱処理をしたはちみつよりも、非加熱(生)のはちみつのほうが、その変化がはっきりしていたこと。
同じはちみつでも、つくり方によって結果が違ったわけです。
この点は、あとの「選び方」に直結します。
出典: Ahmed A, et al.「Effect of honey on cardiometabolic risk factors: a systematic review and meta-analysis」Nutrition Reviews, 81(7):758-774, 2023.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10251304/
もうひとつ、もっと身近なテーマの研究も紹介します。
子どもの急な咳を対象にした10件の試験(平均2〜5歳)をまとめたレビューです。
何もしない場合や市販の咳止めと比べて、はちみつをなめたグループのほうが咳の回数が減り、夜の眠りも改善したと報告されています。
ただし研究そのものの質は高くない、と論文中で正直に評価されている点も、あわせてお伝えしておきます。
出典: Kuitunen I, Renko M.「Honey for acute cough in children — a systematic review」European Journal of Pediatrics, 182:5075-5083, 2023.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10570220/

風邪をひいたら「はちみつなめとき」って昔から言うよね。あれ意味あったんだ。

昔ながらの知恵が、少しずつ研究でも調べられてきているんですね。ただし1歳未満の赤ちゃんだけは別で、そこは記事の後半でしっかりお話しします。
健康に良いはちみつの選び方、3つの軸
ここからが本題です。
売り場で迷わないための、3つの軸を紹介します。

軸① 原材料が「はちみつ」だけか(純粋はちみつ)
はちみつには、大きく分けて「純粋はちみつ」と「加糖はちみつ」があります。
加糖はちみつは、水あめや異性化液糖などを加えたもの。
パッケージはよく似ていても、中身は別物です。
まずラベルをしっかり確認して、原材料が「はちみつ」だけかを見る。
これが第一歩です。
軸② 非加熱かどうか
先ほどの研究で、非加熱のはちみつのほうが変化がはっきりしていた、という話をしました。
はちみつは加熱すると、風味や本来含まれる成分が失われやすいと言われています。
ラベルに「非加熱」「生はちみつ」と書かれているものは、はちみつ本来の個性がそのまま残っています。
軸③ 産地と、容器の使いやすさ
産地がはっきり書かれているものは、安心材料のひとつになります。
そしてもうひとつ、地味ですが大事なのが容器です。
おすすめは、逆さに立てておける倒立容器(スタンドタイプ)。
液だれしにくく、量の調整がしやすく、容器の中で固まりにくいので、毎日使うストレスがありません。
ここは実際に使ってみて、いちばん実感した部分でもあります。

純粋、非加熱、産地、容器…覚えられるか不安になってきたよ。

全部そろっていなくて大丈夫ですよ。まずは「原材料がはちみつだけか」。ここだけ見れば、大きな失敗は避けられます。
私が使っているはちみつ2本
まず先にお伝えすると、スーパーで買える純粋はちみつでも十分です。
「原材料がはちみつだけ」という基準さえ満たしていれば、手に取りやすいものから始めるのがいちばんですよ。
そのうえで、私が実際に使っている通販の2本を紹介します。
役割がはっきり違うので、使い分けています。
普段使いに①武州養蜂園の純粋はちみつ
1本目は、普段使いしている商品です。
武州養蜂園の純粋はちみつ(ニュージーランド産)


非加熱の表記はありませんが、原材料ははちみつだけの純粋はちみつ。
日々の普段使いは、純粋ハチミツであれば十分というのが私の考えです。
いちばんの推しポイントはコスパです。
はちみつはどの商品も値上がりしていますが、これはセール時限定ながら500g×2本で2,500円前後(2026年7月現在)。
この容量でこの価格は、かなり手に取りやすいと思います。
味はすっきりした甘さで、クセがありません。
ヨーグルトにもトーストにもよく合います。
そして使ってみて気づいたのが、容器の良さです。
倒立容器なので液だれせず、固まりにくく、量の調整もしやすい。
すぐ使えて手が汚れないので、毎日使うものとしてストレスがないのは、地味ですがかなり効きます。
購入はAmazon・楽天・公式サイトなど。
2026年7月現在は定期的にセールをしているので、セール期間中に買うのがおすすめです。
ここぞという日に②BeeMe「はじめましてのマヌカハニー」
2本目は、ワンランク上の一本です。
マヌカハニー専門店BeeMeの「はじめましてのマヌカハニー」。


マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカという花から採れるはちみつです。
注目される理由が、MGO(メチルグリオキサール)という成分にあります。
ドイツ・ドレスデン工科大学のヘンレ教授らの研究チームが調べたところ、ニュージーランド産マヌカハニーのMGO量は38〜761mg/kg。
ふつうのはちみつと比べて、最大100倍も高い値だったと報告されています。
マヌカハニーの抗菌性を担っている正体がMGOだと特定した研究です。
出典: Mavric E, Wittmann S, Barth G, Henle T.「Identification and quantification of methylglyoxal as the dominant antibacterial constituent of Manuka (Leptospermum scoparium) honeys from New Zealand」Molecular Nutrition & Food Research, 52(4):483-489, 2008.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18210383/
この商品は「MGO260+」(UMF10+相当)。
数字が大きいほどMGOの量が多く、価格も上がっていきます。
260+は、マヌカハニーを初めて試す人にちょうどいいバランスの数値です。
さらに、ニュージーランド政府の検査でマヌカの花蜜だけと認定されたモノフローラルで、非加熱・無農薬。
先ほどの「純粋」「非加熱」「産地がはっきり」という3つの軸を、そのまま満たしている一本です。
私が買ったのは、120gのお試しサイズのパウチ(2,480円)です。
実際に食べてみた感想を、正直に書きます。
まず香りは、開けた瞬間に立つような強さはなく、正直あまり感じませんでした。
そのぶん、マヌカハニーで身構えがちな「薬っぽさ」もまったくなく、クセなくおいしく食べられます。
味は、武州のはちみつとの違いがはっきりありました。
武州がすっきりした甘さなのに対して、こちらは濃厚な甘さと、はちみつ特有の味わいがしっかりあります。
パウチの使い勝手は、倒立ボトルほどではないものの、量の調整がしやすく良好でした。
家族にも食べてもらったところ、「濃厚なはちみつの甘みがおいしい。ヨーグルトにすごく合う」と好評でした。
気になる点は、やはり値段です。
ふだん使いのはちみつと比べるとどうしても高めなので、まずは120gのお試しパウチから始めるのがおすすめです。
続けたくなったら、400gのワンタッチボトルタイプが使いやすいですよ。

2本もいるの?1本でよくない?

1本で大丈夫ですよ。まずはふだん使いの1本から始めるのがおすすめです。
そのうえでもし2本そろえるなら、普段は武州、喉を労りたい日はマヌカ、という使い分けもできますよ。
毎日続く、はちみつの活用法
せっかくなら、無理なく毎日に取り入れたいもの。
私が続けている使い方を紹介します。
- ヨーグルトにひとかけ:いちばん手軽で、朝食にそのまま組み込めます
- トーストや紅茶に:砂糖の代わりに。すっきりした甘さのはちみつだと後味が重くなりません
- そのままスプーン1杯:マヌカハニーは、口の中でゆっくり溶かす食べ方が定番です
リンゴ酢×はちみつドリンクを作ってみた
このブログで何度も取り上げてきたリンゴ酢。
はちみつと合わせると飲みやすくなると言われているので、実際に作って飲んでみました。
作り方はかんたんで、コップ1杯の水か炭酸水に、リンゴ酢を小さじ1〜大さじ1、はちみつを小さじ1溶かすだけ。


飲んでみた正直な感想です。
はちみつの甘みで角は取れますが、それでも酸味はやや強めでした。
普段から酢を飲み慣れている人なら、大丈夫だと思います。
そして私の場合、飲んだあとにお腹へ少し違和感がありました。
そこでリンゴ酢を小さじ1に減らして作ってみると、今度ははちみつの甘さもしっかり感じられて、おいしく飲めました。
まずは小さじ1の薄めから始めて、慣れてきたら徐々に増やすのがおすすめです。
あわせて、空腹時に飲むのは避けて、食事中や食後に。
酸で歯に負担がかかりやすいので、飲んだあとは水で口をゆすぐと安心です。
リンゴ酢そのものの選び方は、リンゴ酢と黒酢の違いを解説した記事でくわしく紹介しています。

はちみつを入れても、けっこうすっぱいんだね…。私に飲めるかな?

薄めから始めれば大丈夫ですよ。自分が続けられる濃さを見つけるのが、いちばんの近道です。そして、はちみつにはもうひとつ大事な注意点があります。
食べる前に知っておきたい注意点
1歳未満の赤ちゃんには、絶対に与えない

これがいちばん大切な注意点です。
1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを絶対に与えないでください。
はちみつにまれに含まれるボツリヌス菌の芽胞が、腸内環境がまだ整っていない乳児では体内で増えて、「乳児ボツリヌス症」を起こすことがあるためです。
そして見落とされがちなのが、この菌は熱に強く、ふつうの加熱調理では死なないということ。
「加熱すれば大丈夫」ではありません。
はちみつ入りのお菓子や飲み物も同じです。
1歳を過ぎて腸内環境が整えば、避ける必要はなくなります。
出典: 厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
出典: 消費者庁「ハチミツによる乳児のボツリヌス症」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/microorganism_virus/contents_001/
糖分はしっかりある
はちみつは、主成分が糖分です。
体に良さそうだからとたくさん食べれば、糖分のとりすぎになります。
先ほどの研究で使われていた量も、1日40g(大さじ2杯ほど)が目安でした。
スプーン1〜2杯まで。
このくらいが、結局いちばん続けやすい付き合い方だと思います。
持病のある方は相談を
血糖値が気になる方、治療中の方は、習慣にする前にかかりつけの医師にご相談ください。
まとめ:まずはラベルをしっかり確認するところから
- はちみつは研究で、健康面のはたらきがいくつか報告されています。ただし非加熱のはちみつのほうが結果がはっきりしていたという報告もあります
- 選び方の軸は「原材料がはちみつだけ(純粋)」「非加熱」「産地と容器」。非加熱は値段が高くなる場合が多いので、まず原材料だけ見ればOKです
- 続けるなら、ヨーグルト・トースト・リンゴ酢×はちみつ。ドリンクはまずリンゴ酢小さじ1の薄めから
- 1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えない。加熱しても防げません。大人も1日スプーン1〜2杯まで
まずは今おうちにあるはちみつのラベルを、しっかり確認するところから。
無理なく始めてみてくださいね。
※本記事は健康や食生活に関する一般的な情報の提供を目的としたもので、特定の効果・効能を保証するものではありません。持病のある方や治療中の方は、かかりつけの医師にご相談ください。
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